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「紅の豚」に思いを馳せてみました。
共感できるところがあったらうれしいです。

▼ 紅の豚に思いを馳せる ▼


1992年 宮崎 駿 紅の豚

ストーリー


1920年代、イタリア・アドリア海。そこに、紅の翼の飛行艇を操り、空賊相手の賞金稼ぎとして 最も名をあげている一匹の豚がいた。彼の名はポルコ・ロッソ。

彼を疎ましく思う空賊たちは、ポルコ打倒のために一人のアメリカ人パイロットを雇う。 雇われた用心棒、ドナルド・カーチスに不覚にも打ち落とされてしまうポルコ。

間一髪生き長らえたポルコは、なじみの修理工場長ピッコロおやじのもとを訪ね、 愛機の改造を行うことになる。修理、改造を取り仕切るのは、おやじの孫娘、フィオ。
飛空挺の修理が終わり、フィオとともに再びアジトに戻ってきたポルコだったが、 待ち伏せていた空賊につかまってしまう。

フィオの切った啖呵が功を奏し、カーチスと勝負することになるのだが、 賭けの対象となったのは、なんと、フィオ本人。
そして翌日。フィオを賭けた勝負が始まった。


感想


これまでの宮崎作品とは毛色の異なる、一大航空活劇です。

宮崎作品に共通するテーマに、「冒険」、とか、「ロマン」とかって絶対あると思うんだけど、 この作品、それが最も色濃くでてるんじゃないか、と、観なおしてみて初めて思いました。 んもう、とにかくポルコがものすごかっこえぇ。「カッコイイとは、こういうことさ」とは、 よくいったもんだ。彼のハードボイルドさにはうならされるばかりです。且つ、ユーモアがある。 あんなおっさんになりたいよ。おいらも。たばこ吸う仕草とか、アドリアーナでの物腰とか、 むちゃ渋い(人間版ポルコはさらに渋い)。描かれている大人な恋も、素敵な感じです。
・・・でも、「とばねぇ豚はただの豚だ」てのは使えないセリフだな。かっこいいけど。 普通に使っても意味わかんないもん。

実は、観なおすまでは、ぼくの中での評価はいまひとつでした。なんでだろ、って考えたときに 物語の最後のほうで、殴り合いのケンカになるシーンが、なんかこうひっかかってたんですよね。 なんでそこで殴りあいになっちゃうの〜?って。
あのシーンに関しては、観なおしてもやっぱりひっかかるものがあるんだけど、それを補って あり余るくらいの「冒険」と「ロマン」がそこにあって、ぼくの中でのランクが急浮上した、 というくだりがあります。
たぶん、ぼくが歳をとったせいもあるだろうな、てのもあって、微妙な気分だったんですが、 この作品の良さが改めてわかって、得した感のほうが強かったです。そう考えると、けっこ歳いった お父さん方も、楽しめる作品なんじゃないですかね。「おれもまだまだこれからじゃん」ってね。 そもそも中年のおっさんが主人公の作品自体、そうそうないよなぁ。ぱっと思いつくの、「こち亀」くらいだし。
宮崎監督本人も、「空を飛ぶ」ということにけっこう執着してるみたいだし、この作品への 思い入れは深いんじゃないかな。んで、ポルコにも、少なからず自分を重ね合わせてみたりしたんじゃないかなぁ。
でも、この作品って、かなり男性的視点で描かれてるようなので、女性が観た場合、どういう感想を抱くんだろ。 けっこ気になるとこですね。

フランス語吹き替え版のジャン・レノの声、すげぇはまってます。渋い声、でてます。
あと、相手を侮辱するジェスチャーでよく中指立てるのがあるけど、ピースサインの逆向きだったのが 個人的にはすごくツボにはまりました(空賊たちのやり取りの中ででてきます)。

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