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「魔女の宅急便」に思いを馳せてみました。
共感できるところがあったらうれしいです。

▼ 魔女の宅急便に思いを馳せる ▼


1989年 宮崎 駿 魔女の宅急便

ストーリー


魔女は13歳になると、一人前の魔女になるために、一人で修行にでなければなりません。
普通の人間のオキノさんと、魔女のコキリさんとの間に生まれた魔女のキキは、 黒猫のジジと連れ立って、満月の夜に旅立ちます。

翌朝、キキの目に飛び込んできたのは、海辺の町コリコでした。初めて訪れる大都会。
キキはコリコの町を一目で気に入るのですが、車と人でごったがえす町なかをほうきで飛んでしまい、 大渋滞を引き起こしてしまいます。駆けつけたおまわりさんから彼女を救ったのは、 一見不良っぽく見えて実は気のいい少年トンボでした。 トンボは気さくに声をかけてくるのですが、キキはトンボを無視して飛び去ってしまいます。

キキはとりあえず宿を探して歩くのですが、13歳の女の子一人では、宿もなかなか見つかりません。
夕闇が迫るなか、キキは途方にくれてしまいます。 その時、通りがかったパン屋さんからおかみさんのおソノさんが飛び出してきます。 お客さんが忘れ物をしたのです。困っている彼女の代わりに、 キキはその忘れ物を空を飛んで届けてあげました。 この縁がきっかけで、キキは、パン屋さんの空き部屋に下宿することになりました。

キキはパン屋さんの仕事を手伝いながら、自分では「空飛ぶ宅急便」を始めることにします。
こうして、キキは宅急便の仕事を通して、コリコの町の様々な人たちと出会い、成長していくことになるのです。

ある日、キキは突然、自分の魔法が弱くなっていることに気づきます。ほうきで飛べなくなってしまったのです。
なんとか再び飛ぶことができるように練習を繰り返すのですが、気持ちばかりが空回りして、うまく飛べません。 落ち込むキキ。

そんな矢先、宅急便の仕事が縁で仲良くなったおばあさんの屋敷を訪れた時、テレビから、レポーターの緊張した声が聞こえてきます。
海岸に停泊していた飛行船が突風にあおられ、見物客のなかの一人の少年がロープにぶら下がったまま飛ばされてしまったのです。 その少年は、何とトンボでした。空を飛ぶことに憧れるトンボは、飛行船が飛ばされそうになるのを なんとか食いとどめようとして、ロープを必死につかんでいたのです。
キキは、おばあさんの屋敷を飛び出し町に出ると、掃除夫のおじいさんからデッキブラシを借りてまたがりました。 トンボを助けなければ。その思いを胸に、キキはついに空に向かって飛び立ちました。



感想


スタジオジブリ作品としては5作目の「魔女の宅急便」。
これまでの作品と異なるのは、おとぎばなし色が強い、ってことかなぁ、って思います。 ぼくはこの作品のそういうところが大好きです。賛否両論あるみたいですけどね。

僕は男なので、13歳の女の子の気持ちなんていうのは想像するくらいしかできませんが、 キキに対する細かな描写が、「さすが宮崎監督」と思わせます。 物語の中心ではない、なんでもない場面での描写が、特に感心させられるところです。 髪をとかすしぐさとか、トイレにいったのをみられないようにかくれるところとか。
そうえいえば、これは余談ですが、宮崎監督曰く、キキを描くのって、意外と難しいそうです。
なぜかっていうと、宮崎監督が描く他のキャラより、鼻の下がちょこっと長いから。 気を抜くと間の抜けた顔になるんだって。確かそんなことを言ってました。

ゆーみんのオープニングテーマ曲「ルージュの伝言」、 エンディングテーマ曲「やさしさにつつまれたら」はものすごく印象に残りますね。この作品にぴったりです。
でも、やはり注目は久石譲作曲の名曲の数々。特に「海の見える町」などはコリコの町のヨーロッパな 雰囲気とぴったりマッチ。何度聴いてもすばらしい。

・・・とまあ、いろいろみどころはたくさんあると思うんですが、ぼくがこの作品を気に入ってる 一番の理由は、キキくらいの歳の頃に誰もが経験してきたいろいろなできごと を、一瞬、思い出すことができるから。それはつまり、うれしかったり、悩んだり、 傷ついたりしながら、たくさんの人たちに支えられて成長していった時期があったということ だと思うんです。子供は子供なりに、けっこう考えてるんだぞ、ってこと。
キキがジジの言葉をわからなくなるあたり、微妙に悲しいんですけど、あれも、自分勝手に 解釈してしまってたりします。どういうことかっていうと、人が成長していく中で、少なからず 失ってしまうものもあるんだ、ということです。でも、失うことはそんなに悲しいことではなくて、 セピア色に染まって、確かにそこにあるんです。「魔女の宅急便」を観てると、セピア色に染まった 思い出に、また色がついていくような、そんな気持ちになるんだよなぁ。

・・・これまた余談。
この作品のエンディングは、「天空の城ラピュタ」の次くらいに、ぼくのお気に入り。
「やさしさにつつまれたら」をバックにクライマックスの「その後」のシーンが流れるわけですが、 これがなんか、いい。町の少女がキキのかっこを真似してる シーンとか、物語の冒頭でいざこざのあったおまわりさんがキキに手を振るシーンとか、 ジジの子供がうろちょろしてるシーンとか。そして、やっぱりシメのあのセリフ。 「落ち込んだりもするけれど、私は元気です。」
いいね、うん、やっぱ、いい!

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